【アンナ】
「カイザー! カイザー! 待ちなさい!」

【カイザー】
「クワッ!! クワワワッ!!」

きゃっ……なにか部屋の中に飛び込んできた! なに?! 

【カイザー】
「クワーーーッ!!」

【アッシュ】
「おぉ、カイザー。いらっしゃい。君もお茶を飲みに来たのかい?」

【渚】
「ぺ、ペンギン!?」

【アッシュ】
「さぁ。オレのお膝においで。この子はオレの飼っているペンギンでね。カイザーという名前で、
とってもかわいい……」

【カイザー】
「クワーーーーッ!!」

【アッシュ】
「!!!!」

う、うそっ……。アッシュ王子がカイザーに頭を叩かれた!!

【アッシュ】
「いったぁ――ーーーーっ!」

【セバスチャン】
「アッシュ王子!!!」

【エリアス】
「アッシュ!」

【徳丸】
「ふふ、きれいにはいったね〜」

【イアン】
「これはこれは……」

【アッシュ】
「……カ……カイザー……! お前……この島の王になんてことを!!」

【セバスチャン】
「ああああああ、アッシュ王子! 大丈夫ですか!? おケガは……」

【カイザー】
「クワッ!!」

【セバスチャン】
「カイザー! こらっ!」

【アッシュ】
「カーイーザー……許さん!! ペンギンの分際で、オレ様の頭をはたくとは……!!」

【カイザー】
「クワッ、クワッ、クワッ!!」

【アッシュ】
「待てーーっ!! 」

【エリアス】
「ちょっ……! アッシュ! そんなに走ったら危ないですよ」

【セバスチャン】
「ああっ! 写真立てが倒れて……ああっ! それは国王からいただいた……!!」

【徳丸】
「ふふ、ふたりは本当に仲良しだねぇ」

【アッシュ】
「イアン! そのペンギンを捕まえろ!」

【イアン】
「私はエリアス王子の執事ですから」

【アッシュ】
「エリアス! お前からイアンに命令しろっ!」

【エリアス】
「え、でも……カイザーはとっても楽しそうだし……」

知らなかった……ペンギンって、あんなにすばやく動けるのね。
きゃっ、こっちに来るっ!!


【エリアス】
「姫! あぶない!」

【徳丸】
「渚君!」

どうしよう……私も頭をはたかれちゃうの!?

【カイザー】
「クワーっ!」

えっ……ええっ!!
うそっ。私の腕の中にすっぽり納まっちゃった。


【カイザー】
「クワっクワっ」

かわ……かわいいっ。ペンギンって結構あったかいんだね。

【アッシュ】
「おいっ! メイド! そのペンギンをこっちによこすんだ!」

【渚】
「でも……」

【徳丸】
「カイザーは渚君が気に入ったみたいだよ」

【アッシュ】
「くっ……! この女好きめっ!」