【渚】
「アッシュ王子……」
【アッシュ】
「どうした? 恥ずかしいのか?」
からかいを含んだアッシュ王子の声に、無言でうなずく。
だって、こんなふうに男の人とお風呂に入ったことなんてないもの……。
【アッシュ】
「かわいいやつだな……これからもっと恥ずかしいことをしようとしているのに」
耳元でそう囁かれる。
アッシュ王子の手が私の顎を捕らえて上を向かせる。
右手が私の胸のふくらみを優しく包み込む。
びくりと体が震える。
【渚】
「あ……んっ……やだ」
【アッシュ】
「大丈夫だ。体の力を抜いてすべて……オレに任せていればいい」
【渚】
「……んあっ」
アッシュ王子の手が、お湯の中で肩や背中を撫でてくる。
私の体が、アッシュ王子の手の感触を感じて反応する。
【アッシュ】
「感じているんだな? お前の肌に触れるたびに熱くなるのが分かる」
【渚】
「だめっ……言わないで……」
アッシュ王子に触れられた場所が熱を持ち始めてる。
恥ずかしいのに……感じてしまっている。
切なくて、苦しくて、どうしていいのか分からない。
【アッシュ】
「渚の肌がピンク色に染まってきている」
温かいお湯のせいなのか、アッシュ王子に触れられているせいなのか、
身体が熱くなっていくのが分かる。
まだ、ほんの少しアッシュ王子に触れられただけなのに、息があがっていく。
【渚】
「あっ……アッシュ王子……」
【アッシュ】
「どうした?」
アッシュ王子が優しく首筋にキスをする。
【渚】
「あっ……ん」
【アッシュ】
「オレで感じて……お前がオレのものだという証拠を見たい」
【渚】
「んっ……あっ……」
アッシュ王子の手が私のわき腹をそっと撫でる。
何? これ……。
じんっと下半身に痺れるような感覚が駆け抜ける。
【アッシュ】
「少し触れただけでもこんなに感じるのか?」
【渚】
「ち……違います……やっ」
【アッシュ】
「嘘をついてはダメだ。渚の体は正直だぞ」
【渚】
「あっ……アッシュ王子」
わき腹を撫でていた手が、するりと太ももの内側へと触れてくる。
敏感な中心を避けて、内腿を何度も撫で上げていく。
体の奥がじりじりと痺れてくる。
【アッシュ】
「そんなにここを触れられるのがいいのか? 腰を押し付けてきているぞ」
【渚】
「そんな……あっ」
腰の辺りに熱くて硬いものがあたってる。
これって……アッシュ王子の?
私は慌ててアッシュ王子から離れようとする……でも、しっかり抱きしめられてしまう。
【アッシュ】
「逃げるな。お前だから……オレも感じているんだ」
【渚】
「……うそ」
【アッシュ】
「嘘をついてどうする」
私の胸をやんわりと包んでいた手のひらが、突起した乳首を摘む。
突然の刺激に、背筋を甘い痺れが駆け上がっていく。
【渚】
「あっ……んあっ……」
【アッシュ】
「かわいい声だな……渚……もっと聞きたい」
【渚】
「いやぁ……ダメです……」
【アッシュ】
「どうして? 今、ここにはオレとお前しかいないのに」
【渚】
「は……恥ずかしいんです……」
私はただあえぐばかりで、アッシュ王子の顔もまともに見ることができない。
【アッシュ】
「……オレを見ろ、渚」
【渚】
「だって……」
【アッシュ】
「まったく……。ここまでかわいいと、もっといじめたくなってしまう」
【渚】
「あ、あの……」
【アッシュ】
「お前が悪いんだぞ」
そう言うと、アッシュ王子は私の耳たぶに舌を這わせた。
暖かい舌が別の生き物みたい。
耳に直接響く湿った音に、全身が震える。
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